吸着療法
吸着療法Lixelle
LDL吸着
当クリニックでは閉塞性動脈硬化症(ASO)の患者様に対し、LDL吸着を行っています。
LDL吸着とは、体内から血液を取り出し、吸着機により血液中の悪玉コレステロールを吸着し、浄化した血液を体内に戻します。
閉塞性動脈硬化症(ASO)は、動脈硬化や末梢血管障害などの血液の循環不良により起こる病気です。
初期症状としては、手足の先まで血流が行き渡らないことで、手足が冷えたり、しびれたりします。ある程度進行すると、少し歩いただけで足が痛くなったり、安静時でも痛みが持続するようになります。さらに症状が進むと足が壊死し、切断しなくてはならなくなります。
LDLアフェレシス治療とは
動脈硬化の原因となる悪玉コレステロール(LDLコレステロール)を血液中から取り除き、更に血液の粘りも改善することにより、血管を広げ血液の流れを改善します。血液透析を受けている方も血液透析と同じように、シャントから血液を取り出し、LDLカラムを通してLDLコレステロールやフィブリノーゲンなどを取り除き、その血液を戻します。
LDL治療は1週間に1回、計10回程度を1連の治療として行います。
フットケアでのLDL吸着
当クリニックでは、患者様へのフットチェックやフットケアにより、症状が重篤化する前にLDL吸着を行っています。
LDL吸着を行うと、『足が温かくなった』『足のしびれがなくなった』『足の傷が早く治った』などの効果がみられます。
※LDL吸着は、閉塞性動脈硬化症では3ヶ月に10回まで実施できます。
リクセルとは
透析アミロイドーシスとは、身体のあちこちにβ2-ミクログロブリンが沈着して起こる透析合併症の1つであると言われています。そのため透析治療にβ2-ミクログロブリン吸着カラム(リクセル)を取り付け、このアミロイドの原因物質であるβ2-ミクログロブリンの吸着除去性能を向上させることを目的とします。しかしこの治療はどの患者さまでも行えるわけではなく、下記の条件を満たした患者さまについては、このリクセルを取り付けて透析を行えます。
(a)手術または生検によって得られた組織試料でコンゴレッド染色と免疫染色によりβ2Mからなるアミロイドの沈蒜が確認されている。
(b) HD歴が10年あるいはそれ以上で,手根管開放術を受けた既往がある。
(c)画像診断により骨嚢胞像が認められる。